この週末、能代教会と能代カトリックこども園を訪問しました。まず土曜日の午後にこども園を訪問。園長先生、主任先生に紹介していただきました。能代教会に併設される能代カトリックこども園は、1961年の創立で、長く能代の地で幼児教育、保育を通して地域に貢献してきています。
園のポスターには、「心を育む遊びの園」とうたわれ、こどもたちと保育教諭のあたたかい関わりを通した保育が行われています。大きな木々がそびえる、緑豊かな環境の中でこどもたちの心を豊かに育んでいます。お忙しい中、ゆっくりと時間を取って紹介してくださりありがとうございました。
日曜日は午前10時から能代教会の主日のミサが行われ、20名強の皆さんが参加しました。ちょうど夏休みの終わり間際ということで、帰省中のお孫さんたちもご一緒し、賑やかなミサになりました。
ミサの後は皆さんと意見交換。秋田県全体がそうであるように、能代市と周辺の地域は、少子高齢化、人口の減少が進んでいます。増えているのは熊で、教会の前にある有名な防砂林、風の松原でも出現したとのこと。困ったものです。能代教会共同体は、戦後の、神言会ドイツ人宣教師の頃に洗礼を受けられた方々、結婚、技能実習生や英語教師としてきておられるベトナムやフィリピン等の方々がおられ、小さくても家庭のようなあたたかいつながりを持っています。お話しによると、能代教会は宣教司牧方針の分かち合いを行い、近隣教会との協力を深めています。能代の場合、近隣といっても最寄りの大舘教会や土崎教会、秋田教会まで、どこも約60キロ、車で1時間かかりますが、交流の機会を持っているとのこと。とても大切な事だと思います。
意見交換の後は皆さんでお弁当をいただきました。食後には小学生のこどもさんとマルティン神父による楽器演奏もあり、盛り上がりました。この日のために練習してくれて、ありがとうございました!
その後、近くにある教会墓地でお墓参りをし、訪問を終えました。ゆっくりと皆さんでお話しできた二日間に感謝。ありがとうございました。
ところで、能代教会聖堂は屋根と床の補修が行われ、青空を背景にしてもひときわ輝くブルーの屋根が美しいです。そして、聖堂入り口に新たに看板がつけられ、ローマ字でカトリック教会と書かれています。近隣には海外から新たに来られる方々がおられますが、建物に十字架が立っていてもカトリックなのか、他の宗派の教会なのかわからないので、こうしてローマ字で示すことはとても大切だと思います。
成井大介司教