3月22日(日)、佐渡島開発総合センターにて、佐渡市主催で「カトリック佐渡教会文化財調査成果報告会」が開かれ、佐渡市民の皆様を中心に約80名ほどの方が参加されました。
カトリック佐渡教会は明治20年(1887年)献堂の木造の聖堂で、現在も佐渡小教区の聖堂として使われています。江戸末期に再宣教が始まり、開港5港(横浜、函館、長崎、神戸、新潟)を中心に教会が建てられていきましたが、今も残る木造の、そして現役の教会としては、佐渡教会は最古のものの一つであると考えられています。今回は、聖堂と司祭館(同じく明治20年ごろの建築と考えられる)の調査が行われました。
今回の文化財調査は、新潟市西区の株式会社グリーンシグマ様が担当してくださいました。報告によると、当時長崎を中心に普及、発展した教会堂の系譜とは多少異なる工法・意匠に独自性があり、新潟・佐渡という地方大工の施工技術を用いて西洋の衣装を纏った礼拝空間を作り上げた聖堂であるとのこと。丁寧に、詳細に調査してくださったグリーンシグマ様、関係各位に感謝です。
報告会の最後に、次のようなあいさつをさせていただきました。教会の建物の文化財としての意義は、建築技術やその歴史的価値という側面と、その建物が使われ続けているということ、つまり思いを持った人々が地域の中で祈りや活動がずっとこれまでも、そしてこれからも続けられていくという側面の両方にあるのだと思います。教会を文化財として大切にし、守っていくというのは、建物と、そこで行われる人の活動を守っていくということではないでしょうか。
報告会の後には、佐渡教会の見学会が行われました。参加された何名かの方とお話ししましたが、以前教会の向かいにあった、カトリック幼稚園を卒園された方が何名もおられ、当時の司祭や、先生のことを懐かしく紹介してくださいました。教会は、地域の皆さんとともに歩んでこそ教会だと改めて感じました。佐渡市民の皆様に感謝です。これからも、どうぞよろしくお願いします。
※ 以下の佐渡教会の写真は、5年前に撮影したものです。
成井大介司教




