第22回新潟教区信徒大会

10月12日、13日と、山形教会を会場に第22回新潟教区信徒大会が行われ、およそ150名ほどの人々が参加しました。前回の第21回は3年前に長岡教会で行われましたが、この時はコロナ禍の関係で、ほとんどの参加者がオンラインでの参加でした。対面での開催は、第20回の秋田大会以来、7年ぶりとなります。それだけに、久しぶりに会って、ミサ、祈り、講話、活動報告、懇親会などを通して交わりの時を持てたことは、とても大きな喜びでした。

今回の大会のテーマは「ともに歩む カトリック新潟教区宣教司牧方針にそって福音を生きるために」で、2024年の初めに発表された宣教司牧方針が、どのように活用され、実施されてきたかをふり返るときとなりました。大会一日目にわたしが基調講演を行い、宣教司牧方針と、シノドス時代の共同体のあり方、また宣教司牧方針に則った教区と地区の新体制についてお話しし、意見交換しました。質問と意見交換の時間が45分あり、長すぎるかと心配されていたのですが、むしろ時間が足りないほどで、新しい教会共同体や活動のあり方、多国籍共同体時代の工夫、またカトリック教会が大切にしてきた伝統について、少子高齢化の前向きな受け止め方など、活発な意見交換が行われました。

その後、近隣のホテルで懇親会が行われ、皆さんテーブルを渡り歩きながら親睦を深め、歌や山形ならではの花笠音頭などで大変盛り上がりました。

二日目は各地区と奉献生活者の会代表の共同体から宣教司牧方針の実施状況について報告が行われました。特に、多国籍からなる共同体としての交わりの取り組みがそれぞれに行われており、時間がゆるせばもっと詳しく聞きたいことがたくさんありました。また、みことばの分かち合いや地区の共同体合同の取り組みなど、各共同体で大切にしていること、一つの共同体ではできないことも、地区レベルで行うことでかえってよい活動になっていることなど、多くの学びがありました。フィリピン人信徒が9割を超える新庄教会の信徒からは、「私たちは日本人信徒とともに地域の人々と交わっていきたい。そのために近隣教会の皆さんと協力したい」との意見をいただきました。

閉会ミサは12人による共同司式で行われ、キリストによる交わりと一致を意識するときでした。山形教会にはサモア出身の信徒がおられるのですが、サモアではミサの時に、司祭に花輪がかけられるそうで、閉祭の時に12人の司祭に花輪が送られました。

ミサの後は教区信徒使徒職協議会総会と閉会式が行われました。今年秋の教区委員会再編成に伴い、これまで教区信徒大会の実施を担当してきた教区信徒使徒職協議会は、よりシノドス的なともに歩む教会となっていくために、宣教司牧評議会の直下に置かれる宣教司牧推進委員会にその役割を引き継ぎ、大会の名称は次回から教区大会とされます。60年ほどにわたり、教区信徒大会を計画、実行してきてくださった教区信徒使徒職協議会の皆様に心から感謝するとともに、これから信徒、修道者、司祭、司教がともに協力していけるよう、歩みを続けていきたいと思います。

今回の大会は、基本が対面で、基調講演とミサのみYouTube配信が行われました。以下で視聴可能ですので、どうぞご覧ください。これからも、より多くの人が参加できる大会のあり方を模索していきましょう。

計画、準備、実施を担当してくださった山形地区の皆様、本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。素晴らしいポスターとともに、記憶に残る大会になったと思います。山形教会の方が、大会終了後、片付けをしているときに「皆さん嬉しそうに笑顔で帰って行かれたのが印象的でした」と仰っておられましたが、たしかに皆さん希望をもらって帰って行かれたと思います。神に感謝。

成井大介司教