本荘教会、本荘カトリックこども園訪問

昨日と今日、秋田県海側の南部をカバーする本荘教会と併設される本荘カトリックこども園(園長:新立大輔神父)を訪問しました。

本荘カトリックこども園は、1959年に神言会司祭によって設立され、以来キリスト教精神に基づき、人を尊重し、大切にする人格教育を目ざした幼児教育、保育に取り組んでいます。3年前に園舎の建て替えが行われた本荘カトリックこども園は、とてもきれいで、素敵な環境となっていますが、何より素晴らしいのは広々とした、また自然豊かな園庭でしょう。残念ながら、熊出没の関係で今は自由に遊ぶことができませんが、子どもたちが感性豊かに育つための最高の環境です。園舎に入ると、旧園舎時代からずっと子どもたちを見守ってきたマリア像が出迎えます。神様へのお祈りのこころも、子どもたちが健全に成長するための大切な要素です。地域の人々からの信頼を得て、保育を続けています。

日曜日は本荘教会の公式訪問です。9:30からラテラノ教会の献堂のミサを、主任司祭の新立神父様と共同司式しました。ラテラノ教会を母とし、世界の教会を祝うこの日、教会共同体として大切にしたいことを説教でお話ししました。ミサの後は、わたしの方から教区の近況についてお話しし、その後意見交換しました。本荘教会共同体は15名ほどの小さな共同体ですが、一人ひとりができることをしてみんなで教会活動を行っています。高齢化という変化にどのように対応していくことができるのか、しっかりと時間を取って話すことができました。具体的な取り組みも大切ですが、何よりこうして皆さんで話し合うことが重要だと思います。その後、場所を信徒会館談話室に移して皆さんでお昼ご飯。実に楽しく話しながらの食事会でした。ベトナム出身の二人の青年信徒が皆さんにとても大切にされていることが伝わってきて、うれしくなりました。それにしても、やはり話題の一つは熊についてで、秋田県ではどこに行っても日常生活に影響を受けていますね。今年はブナの実が凶作だそうで、山に食べるものが無いとのこと。熊も大変ですね。

ところで、本荘教会聖堂はイエスの生涯の重要な場面について、いくつかのステンドグラスが入れられているのですが、これがとても素晴らしいものです。皆さん、ぜひ訪問してみてください。

豊かな交わりの時に感謝いたします。

成井大介司教