第21回新潟教区信徒大会開催

本日、長岡教会を主会場として教区内の22の教会と修道院をオンラインでつなぐ形で、第21回新潟教区信徒大会が行われました。テーマは「新潟教区を繋ぐ、次世代に向けて」。本来ならば昨年行われる予定でしたが、コロナ禍で一年延期。今年も延期にするか悩み、最終的にはオンライン参加となりました。これまでは、ホスト側の地区が会場とプログラムを準備し、参加できる人が来るという形式でしたのでホスト地区が自由に準備を進めることができましたが、今回はそれぞれの教会からの参加となったために教区全体での検討、準備が必要となり、これまでよりも長く、詳細にわたる準備が行われました。実行委員会の皆様、本当にお疲れ様でした。

プログラムは、参加している各教会からの自己紹介、司教の自己紹介、そして、シニア代表、海外出身者代表、青年代表と司教の座談会です。シノドスの歩みを続けつつ、宣教司牧方針作成に向けた分かち合いを進めている新潟教区ですので、教区信徒大会でも司教の基調講演よりも対談の方が良いのでは、と考え、座談会を提案させていただきました。

高齢信徒の関連では、高齢者の活躍が教会を支えてきていること。自分が守ってきた信仰をどのように次の世代に伝えていくのか、ともに考えていくこと。「司祭がしてくれる」教会から、みんなでできることをしていく共同体となっていくことなどが分かち合われました。

海外出身の信徒の関係では、小教区評議会に海外出身者が入り、言葉が分からない人々との橋渡しをすること。出身国とは違う日本の教会の仕組み、例えば教会維持費などについての理解を広めること。「あなたがいるから、この教会共同体があるんだよ」と意識してもらうことの大切さなどについて分かち合われました。

そして、青年関係では、教区外で勉強したり、仕事をしたりしている青年も多いが、新潟教区を帰省したときに皆が集まる、「実家のような教区」と感じていること。コロナ禍にあっても、小教区や地区を越えて、教区レベルでオンラインの活動を続けてきていること。以前のように、青年が教会学校や中高生会などの中心的な役割を担うことで、小学生から青年までのつながりを作ること。海外出身の青年を「受け入れる」のではなく、こちらから「入っていく」姿勢で、一緒に何かを進めることなどが分かち合われました。

今回、座談会は50分の時間で行われたのでそれぞれ短い時間しか話せませんでしたが、本当に豊かな時間であったと思います。これから、今月始められた教区の宣教司牧方針作成のための分かち合いを、各小教区や奉献生活者の会共同体でじっくり行っていただけたらと思います。コロナ禍でも工夫をして歩みをともに進めることができると、勇気をもらった教区信徒大会でした。ありがとうございました。

成井大介司教