お隣の名古屋教区では、2024年正月に発生した能登地震の支援活動が継続して行われています。先月末、新潟教区カリタス委員会の岡神父様が、新潟清心高校の生徒の皆さんと能登の被災地を回る研修旅行に行かれましたが、わたしと青山教会のフック神父様もそれに続き、先週の土曜日、カリタスのとサポートセンターのカリタス七尾ベースでボランティア活動に参加しました。
カリタス七尾ベースに、土曜日の朝7:30前に到着、それからオリエンテーションが行われ、七尾におけるボランティアセンターの役割を担っている、おらっちゃ七尾に移動します。9:00からボランティア活動に関する注意事項が伝えられ、活動先とチーム編成が知らされます。ボランティアの方々は、10代の若い方から70代の方、男性も女性も、日本人も外国人も、地元の方も遠く関西から来られている方も、実に様々でした。土曜日は非常に多くの方が来てくださるそうで、100名を超える方がおられました。逆に、平日は少なく、20名ほどとのことです。
活動内容はまちまちですが、多くは公費解体を待つ個人宅からの家財の運び出しでした。廃棄のため、または引っ越しのための運び出しで、廃棄の場合は分別作業を行い、仮置き場に搬入します。分別は、紙、段ボール、小型家電、可燃物など細かく分かれており、手間と時間がかかるものですが、若い方から高齢の方まで誰でもできる作業です。おらっちゃ七尾での活動先の決定においては、無理せず活動できるよう割り振ってくださいますので、安心して参加できます。また、活動中は30分に一度は休憩が取られます。
今回私は1件の引っ越しのための家財運びだし、1件の廃棄のための家財運び出しと分別作業をお手伝いしました。家主さんが、人生の歩みを続ける一歩に関わらせていただくという思いで、ものを運んだり、お話をしたりしました。日曜日の朝には、七尾教会に併設されているカトリック幼稚園の前で毎週日曜日に行われる「じんのびカフェ」という、地域の方々が集まって語る場の準備をお手伝いし、10時からの七尾教会の主日のミサを、主任司祭の片岡神父様、フック神父様と3人で共同司式させていただきました。七尾教会共同体の皆様、カリタス七尾ベースのスタッフの皆様、ボランティアの皆様とともに祈るミサは、素晴らしい交わりの時でした。
ところで、カリタス七尾ベースではシスターがベースを守っていてくださり、あたたかく迎え、またあたたかい夕食を作ってくださいます!シスターと、スタッフ男性、また関西から来ておられたボランティアの方と一緒にいただいた夕食はボランティア活動のもう一つのハイライトでした。スタッフの皆さん、運営の皆さん、素晴らしい活動お疲れ様です!それから、活動とは別に、土曜日の夜は七尾市の有名な和倉温泉にお風呂に行き、日曜日の朝は近所のうどん屋に朝食に行きました。
七尾市では、公費解体があまり進んでおらず、ボランティアニーズが非常に高いとのことでした。また、最近落成した、輪島教会に設置されているカリタス輪島ベースは、まだボランティアが少ないとのこと。輪島では仮設住宅でのカフェ活動や、やはり家財の運び出し作業などの活動が行われているそうです。皆様是非ご参加ください。
なお、カリタス七尾ベース、カリタス輪島ベースについてはこちらに詳細な情報が載せられています。寝具も備え付けものもがあり、どなたでも利用できます。
ボランティア活動への参加、ミサへの参加、温泉に入ったり、買い物をしたり、食事をしたり、温泉に入ったりすることによる地域の経済支援、遠くからの祈り、様々な形で、わたしたちは復興に寄り添い、ともに歩むことができます。どうか新潟教区の皆さま、お隣教区の隣人として、自分にできる形での参加をご検討ください。
成井大介司教
- カトリック七尾狭隘とボランティアベース
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