秋田地区第一回国際ミサ報告

フランシスコ・ザビエル 笹瀬 聖人

本ミサは秋田地区神言修道会・難民移住移動者委員会を主催とし、テーマを「ともに歩む―愛と交わりと一致―」とし、11月6日14時より秋田教会で開催された。合わせて97名が参加した。

会衆にはそれぞれ、日本語、英語、フィリピン語、ベトナム語で聖書の言葉が書かれた式文が配布された。ミサ開始前には聖歌の練習や式文の読み方についての説明が神父様からあった。

ミサの典礼とミサ中の聖歌は基本的に日本語であったが、漢字が読めない人でも唱えることができるように、式文には通常の日本語表記に加えローマ字表記もなされていた。ただし、次のものは日本語以外の言語でなされた。一、神父様の入祭のあいさつと、説教―これらは日本語のあと、英語でも同じ内容が話された。二、答唱詩編―フィリピン語で唱えられた。ただし式文に先述の各言語で書かれていたため、フィリピン語が分からなくても支障とはならなかった。三、共同祈願―日本語、フィリピン語、ベトナム語、英語の順に唱えられた。四、奉納の歌と拝領の歌―奉納の歌はベトナム語で、拝領の歌はフィリピン語とベトナム語で行われた。五、聖体拝領時の司祭の言葉―英語で「キリストの御からだ」とおっしゃっていた。

神父様の説教の要旨は次の通りである。この主日は、復活信仰について教えている。福音では、復活信仰を否定するサドカイ派にイエスは、復活者は肉体・精神的な変化を免れていると説き、神はものを言うこともできず、何も為すことのない、無益な、偶像のような存在ではないと宣言している。第一朗読では、殉教していった兄弟たちは残酷な迫害をうけたにも関わらず、復活を信じていた。さて、教会の歴史の中では様々な聖人が復活の教えを身につけてキリストを証してきた。自分自身に問いかけてみてほしい、私は本当に復活の信仰を持っているか、生きている神、キリストを中心に信仰生活を送ることができているか。

本ミサではベトナム人シスターや来年司祭としてザンビアに行かれる傍島助祭など、多くの人が音楽奉仕に携わっていたことも、合わせて覚えておきたい。

今後も続けてここ秋田の地で国際ミサが行われることによって、教会が言語の垣根を超えた交わりの場になってほしいと願っている。