10月18日、山形県鶴岡市のマリア幼稚園の創立100周年記念感謝ミサと記念祝賀会が行われました。
マリア幼稚園は、神言会のフーベルト・ライネルケンス神父によって1925年10月に設立されました。鶴岡で市政が施行されたのがその前年、1924年とのことですので、マリア幼稚園は鶴岡市とほぼ同時期に生まれ、歩みをともにされてきたことになります。
大正の終わりに設立されたマリア幼稚園は、その激動の時代を通して、一貫して「心の成長」を柱にして教育に取り組んでこられました。一人ひとりが尊く、大切な存在なのだという、どんな時代においても守られねばならない価値観を子どもたちの心の中で育ててこられました。人との間に壁を作り、優しさや、助け合いの心よりも、人を疑い、自分を守るために攻撃することが当然であるかのような社会が広がる今、マリア幼稚園の心の教育はますます重要性を増していると思います。これまで園を熱意を持って支えてこられた神言会とイエズス・マリアの聖心会の宣教師、教職員、関係者、地域の方々に敬意を表したいと思います。
感謝ミサと祝賀会には多くの方々が参加され、マリア幼稚園が地域に愛される園であることが伝わってきました。心のこもった、素晴らしい準備を進めてこられた教職員の皆様、本当にありがとうございました。特に素晴らしかったのは、ミサの時に園児の皆さんが主の祈りを大きな声でお祈りしたこと、そして、祝賀会での保護者の皆さんの合唱です。マリア幼稚園では保護者の会の活動が活発で、卒園式で大活躍されるとのこと。これからも、マリア幼稚園の子どもたち、教職員、保護者、地域の皆様を神が豊かに祝福し、その歩みを見守り、導いてくださるよう、お祈りいたします。
成井大介司教






